雲出工業団地内に第二工場完成
当社は、一九四九年(昭和二四年,創設者 柴木 勝吉)長岡市中島二丁目に創業(主に木工製品を製造)いたしました。後に、鋳造用木型の製作に着手するようになり以来、五十年以上に渡り長岡の鋳造業界に関わって参りました。
昭和四四年に社名を有限会社柴木機型(組合員の諸先輩の中には{木型屋の柴木}の方がご存知の方が多いかもしれません)として法人設立してからは、金型や金属製品など木工製品以外のものを手がけるようになりまた、シェルモールドという鋳造品の中子と呼ばれるもの(鋳物の中空部分を作るための砂を固めてつくったもの)の生産も開始し、徐々に業務を拡張してまいりました。鋳造設備を導入したのもこのころですが、当時の生産量はごく少量で、社内の金型用材料が主な鋳造品でした。この後、当社のアルミ鋳造は衰退し、昭和五五年ころから休止状態となり以後十年余りお蔵入りとなってしまいました。
平成に入り、NC工作機械やCAD/CAMが身近に普及し始め、鋳造用金型の製造を中心に販路を拡大し、県外の取引先が増え始めてきました。このころからは金型や木型だけでなくその型を使っての鋳造品や更に加工までといった要望が多くなり、社内に眠っている鋳造設備はもとより、加工技術も活用しない手はないと考え、平成四年ころからアルミの鋳造を再開、鋳造方法は当社の得意としていた金型の製造技術をフルに活用できる「金型鋳造方」を採用することになりました。この「金型鋳造」を本格的に稼動させていくことによって受注量が急激に増大し、当社のこの先の展望に大きな変化をもたらしました。
当時(平成8~9年ころ)住宅地の中にあった旧工場では、騒音・悪臭・振動などで作業時間などが制限され、仕事をやりたくてもできない状況になってきたのです。そこで新工場の建設を奮起し、平成十三年には現在の大荒戸町へ移転することができました。同年に組織変更ならびに社名を株式会社アルモと改名し現在に至ります。
そしてこの度、アルミ鋳造品の受注拡大に伴い長岡雲出工業団地に当社の第二工場として鋳造およびシェルモールドの部門が移転し、平成十七年十一月二八日に竣工となりました。敷地面積四千㎡、工場延床面積九百㎡です。(将来的には同敷地内に第三工場並びに事務所棟を建設し、本社を移転する計画です。)アルミ合金の同時溶解量は千五百kgで、二万六千kg/月産を目指します。
現在の大荒戸町では本社機能と金型製造部門および部品加工部門での営業となり、作業スペースに余裕をもたせた中で更に業務を拡張して行きたいと思っております。
今後も長岡の鉄工・鋳物業の発展のためがんばって行きます、どうか皆様の暖かいご指導、ご鞭撻を宜しくお願い致します。
(てっこうの光 第196号掲載原稿)